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腰痛は接骨院と整形外科のどちらへ行けばいい?症状などによってどちらが最適かわかる!

腰痛の治療を受ける施設としては接骨院(整骨院)と整形外科が一般的ですが、軽度の腰痛や筋肉のこり・緊張が原因の場合は接骨院でもいいでしょう。一方、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われ、薬物療法や手術が必要と思われる場合は整形外科が適しています。

大切なのは、原因や症状に応じて適した治療法を選ぶことです。本記事では、腰痛の種類や原因、治療法の違い、そして医療機関選びのポイントを解説します。

腰痛について

腰痛の種類と原因について

腰痛は、腰の部分を中心とした不快感をさす症状の総称であり、病気の名前ではありません。腰痛の主なものには、ぎっくり腰椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などがあります。このうちぎっくり腰は、腰の組織のケガであり、腰椎捻挫や腰部挫傷と診断されます。

また椎間板ヘルニアは、椎間板が突出あるいは脱出し、腰の神経が刺激されることにより症状が生じる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、腰骨(腰椎)が変化し、腰の神経が圧迫されることで起こります。

その他に、原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)もあります。このように腰痛の原因は多岐にわたり、正確な診断が必要です。

腰痛を放置するとどのようなリスクがある

腰痛を放置すると、重篤な悪影響をもたらすおそれがあります。腫瘍や炎症、骨折などを伴う腰痛の場合、病状が悪化すれば治療は困難になるでしょう。早めに専門医を受診し、適切な検査や治療を受けることが大切です。

特に、下肢の感覚障害や運動障害が伴う腰痛は、脊髄神経が圧迫されている可能性があります。また、痛みが長期間続くと慢性化することもあり、そうすると日常生活や仕事に支障をきたします。

腰痛を放置することはリスクが高いので、放置せず早めに診察を受けるようにしましょう。

接骨院と整形外科の違いと特徴

腰痛はどちらにいけばいいのか?という疑問の前にそもそも接骨院と整形外科とでは何が違うのでしょうか?なんとなく感覚的に違いがわかっていてもはっきりと何が違うかわからないという人は多くいます。

それぞれの違いや特徴を詳しく解説いたします。

接骨院とは何か

接骨院では、けがの種類や程度に応じて、柔道整復師という専門家が治療を行います。日常生活やスポーツでの怪我や軟部組織の損傷、骨折、脱臼などに対して、注射や手術を行わない保存的治療を行ないます。

施術方法や特徴

接骨院では注射や手術を行わない保存的治療が行われ、柔道整復師が腰痛などにも対応します。また、運動療法やストレッチングの指導による再発防止に取り組んでいるところもあります。

骨折や脱臼などの場合、接骨院ではまず関節を元に戻すことから始めます。この時、治療の最初期や骨折後の関節拘縮を伸ばすための治療では痛みが伴うことがありますが、それ以外では強い痛みを感じることはないでしょう。

料金や保険適用について

接骨院の料金は、初診料は1,500円〜2,000円程度が目安になります。2回目は700円〜900円、3回目以降は400円〜600円程度となります。ただし施術部位が増えるごとに料金も増すので覚えておきましょう。

健康保険は、骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などが原因で接骨院に通院する場合は適用されます。単なる肩こりや筋肉疲労、腰痛の場合は適用されないので注意しましょう。

健康保険が適用されれば3割負担となりますが、年齢や所得によっては1割負担・2割負担というケースもあります。また、患者の都合で初診日から1ヶ月以上施術期間が空くと、2回目の施術時に改めて初診料が必要になるケースもあります。

治療の効果や口コミ

接骨院では、外科手術や本格的な薬物療法が行えないので、整形外科に比べて効果が劣ると思われがちです。しかし多くの接骨院の口コミを見ると、対応のよさや、適切な施術などが高く評価されていることも少なくありません。

また、接骨院はけがや疾患の治療に限らず、それらの予防や身体のメンテナンスも行います。腰痛の場合も患部をしっかり診察し、痛みや不調の原因を特定したうえで、鍼灸やマッサージ、ストレッチなどの施術を行うので症状の改善に期待が持てるでしょう。

整形外科とは何か

整形外科は、接骨院と異なり、薬物投与手術による治療を行います。骨や筋肉、神経の疾患あるいは外傷を治療する点は接骨院と同様ですが、治療するにあたり、より専門的な医学的知見を要する場合はこちらを選ぶべきでしょう。

施術方法や特徴

整形外科は、運動器を構成する骨や筋肉、神経の疾患や外傷を治療する医療科です。腰痛に限らず、全身の痛みや機能障害に対応しているなど、対象疾患や治療方法は多岐にわたり、幅広い年齢層に対応しています。

治療内容は、内科的な保存的治療から、外科的な手術に至るまで、患者の状態に合わせて選択されます。また、治療後のリハビリテーションや社会復帰のサポートも整形外科の重要な役割です。

料金や保険適用について

整形外科は診療単価が低く、保険が利くので、腰痛治療でも比較的費用が抑えられるでしょう。ただし、治療内容や施術方法によっては保険適用が受けられない場合もありますので、事前に確認することが重要です。

一方、健康保険を使わない自由診療の場合は、施術内容や診察時間などによって料金が大きく異なります。

治療の効果や口コミ

腰痛などの症状を抱える患者のために、整形外科では様々な治療法が提供されています。評判のいい医院であれば、腰痛が軽減された、痛みが完全に消えた、以前のような生活ができるようになったなどの口コミを確認することができるでしょう。

整形外科では、痛みの程度や原因に応じて投薬注射物理療法手術などが行われます。それは患者の不安を取り除くことにもつながり、医師のアドバイスを受けながら患者自身も生活習慣などに気を付けることが重要です。

腰痛の症状や原因に合わせた治療法の選び方

腰痛の種類によって適した治療法が異なる

腰痛の原因には変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱間狭窄症などがあり、症状に応じた適切な治療法を行うことが必要です。

例えば変形性腰椎症は薬物療法や装具療法、理学療法などが用いられます。また腰椎椎間板ヘルニアと変形性腰椎症が合併している場合には、腰椎バンドやコルセット、腰の牽引や低周波治療器なども使用されるでしょう。

腰部脊柱間狭窄症は、MRIや脊髄造影検査による診断を経て、保存的治療として薬物療法や装具療法、理学療法、神経ブロック注射などが行われます。

接骨院と整形外科の治療法の違いとメリット

腰痛の治療には整形外科と接骨院のどちらが適しているか、それは症状や患者のニーズによって適切な治療法が異なるため、一概にどちらがいいとは言えません。

整形外科は薬の処方や交通事故の診断書など、より専門的な治療が必要な場合に適しています。一方、接骨院はレントゲンやMRIなどの画像検査を必要としない場合や、手術を避けたい場合、筋肉と骨格のバランスを整えたい場合などに適しています。

自分に合った治療法を選ぶためのポイント

腰痛の治療法は、症状やニーズに合わせて選ぶことが大切です。薬の処方や画像検査を希望するのであれば整形外科を受診することが適しています。一方、骨折や脱臼の疑いがなく、身体のバランスの調整や筋肉のケアを希望するなら接骨院がいいでしょう。

症状やニーズに合わせて適切な施術を受けることで、早期の症状改善や期待した効果につなげることができます。

接骨院と整形外科による腰痛治療の具体例

接骨院による治療の例

次に、接骨院で腰痛治療を行う場合はどのような治療が行われるのか、その具体例を見ていきましょう。ここでは主に矯正施術マッサージ薬物療法の3つを紹介します。

矯正施術

接骨院での矯正施術が、腰痛治療に効果を発揮する場合があります。例えば、国家資格を持ったスタッフが問診や各種徒手検査を行い、症状や生活習慣を細かく聞き取り、内臓の病気からの影響もチェックして原因を究明して治療を施すケースなどがあります。

矯正施術でよくあるのは筋肉をほぐし血流を良くするマッサージやストレッチです。こうした方法をそれぞれの接骨院独自の方法で組み合わせ、腰痛の改善につながる身体づくりをサポートします。

また、骨格調整も重要で、骨盤や背骨に動きをつけて骨格バランスを整えていくことで、身体の歪みを改善し、腰痛の改善につなげていきます。ゆっくりと力を加えて関節に動きをつけていくため、痛みを感じることはほとんどありません。

マッサージ

腰痛にはさまざまな原因がありますが、接骨院ではマッサージ治療・筋膜リリース治療を行って、収縮し固まった筋肉を丁寧にもみほぐし、全身の筋膜を緩めていきます。これにより、血行やリンパの流れが良くなり、痛みの原因である筋肉のコリや緊張を解消できるでしょう。

薬物療法

腰痛に対して接骨院が行える薬物療法は、種類が限られています。薬事法により、接骨院で使用できる医薬品は第2類・第3類のものに限定されており、主に使われるのは健康への影響が少ない湿布や軟膏などです。

このように、接骨院での薬物療法は限られているため、多くの場合は薬を使わない手技療法による施術が中心となります。

整形外科による治療の例

前項までで、接骨院ではマッサージやストレッチなど、ほとんど薬には頼らない手技療法が行われることが分かったと思います。次に整形外科の治療方法について、検査手術薬物療法の3つの特徴的なやり方を解説します。

レントゲン検査

腰痛の原因は骨折やヘルニア、脱臼や靭帯の損傷などが考えられますが、はっきりした原因を突き止めるためにまずレントゲン検査を行います。その後、必要に応じてMRI検査やCT検査などの精密検査を受けることもあります。

手術が必要なこともありますが、不要であれば痛み止めの薬や湿布の処方だけで済むケースも少なくありません。ブロック注射療法や装具療法、リハビリなどが行われることがあります。

手術

整形外科で行われる腰痛の手術としては、神経の圧迫を解除する手術や、腫瘍の除去手術などが挙げられます。神経の圧迫を解除する手術では、腰の部分を切開して原因を取り除いたり、神経の通り道を広げたりします。

手術時間は1〜3時間程度で、骨移植や金属部品を使う場合はもっと長くかかることもあるでしょう。最近は内視鏡下での手術も可能となってきており、傷跡が目立たないやり方もあります。

薬物療法

腰痛は、原因に応じて治療方法も多岐にわたります。整形外科で行われる薬物療法としては、プロスタグランジンの生成を抑える非ステロイド系抗炎症薬の使用や、神経の伝達を抑制し、強い痛みを抑えるオピオイドなどが挙げられます。

また、副作用が少なく安全性が高い鎮痛薬としてアセトアミノフェンが使われることもあり、これは非ステロイド系抗炎症薬と併用も可能です。他にも、筋肉のコリやこわばりをほぐす筋弛緩薬や、鎮痛効果が期待できる抗うつ薬も使われることがあります。

医療機関選びのポイント

医師の資格や経験について

腰痛治療では、医師の資格や経験が大きく影響します。整形外科専門医であれば、運動器に関わる疾患に対して理解があり、高い診療実践能力を持っていることが多いので、腰痛の治療にも熟練しているでしょう。

また、リウマチ医やスポーツ医など、より詳細な分野の医師を探したい場合は、専門分野に強い認定医を利用するのがおすすめです。

施術者のスキルや技術について

腰痛治療の際は、施術者のスキルや技術も重要です。接骨院や整形外科で施術者を選ぶなら、施術者の経験や資格、治療方法などを事前にチェックしてみてもいいでしょう。近年は接骨院も整形外科も独自のホームページを作って宣伝していることが多く、口コミなども含め調べるのは難しくありません。

また、施術者の相性やコミュニケーション能力も、意外に見逃されがちですが大切な要素です。施術前には、自分の症状や希望する治療方法について相談し、信頼できる施術者を選ぶようにしましょう。

治療費用や保険適用について

腰痛治療では、治療費用や保険適用についても考慮しましょう。接骨院や整形外科など、治療施設によって費用や保険適用の範囲は異なります。一般的に、接骨院は比較的リーズナブルな価格で治療を受けられる反面、保険適用は限定的です。

一方、整形外科は費用が高額になることがありますが、保険の適用範囲が広いので安心です。治療費用が高額になる場合は、負担減の手続きについて医院側から説明が行われることもあるので、気軽に相談してみるといいでしょう。

まとめ:自分に合った医療機関で腰痛を改善しよう

腰痛を治療する際の選択肢としては接骨院(整骨院)と整形外科が挙げられますが、大切なのは症状に合わせた適切な治療法を選ぶことです。軽度の腰痛や筋肉のこり・緊張などは接骨院の矯正やマッサージで改善することが期待できますが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われる症状の場合は整形外科が適しています。

このほか、医師の資格や経験、施術者のスキルや技術、治療費用や保険適用などを考慮し、自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。

交通事故に遭われた方々が健康を回復するための情報を提供するための情報を発信しています。経験と知識をもとに、読者の皆さんが安心して適切な治療を受けられるようお手伝いをしていきたいと思っています。